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生成AI導入支援とは?頼める範囲と、依頼前に決めておくこと

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生成AI導入支援とは、どの仕事にAIを使うかを決めるところから試して、実際の業務に組み込み、使われ続ける状態にするまでを、外の会社と手分けして進めることです。難しいのは、支援の中身ではありません。3社に声をかけても、どこがいいのか決められない。その原因は、相手の情報が足りないことではなく、自分の会社が何を頼みたいのかが決まっていないことにあります。

この記事では、外の会社に頼める作業と、自分の会社でしか決められないことを分けて説明します。読み終えたら、どこまでを外に出すかを1〜2行で書けます。

要点

この記事の要点

  • 比べる前に決めるのは、どこに頼むかではなく何を頼むか
  • 作業は外に出せても、どの仕事を選ぶかと結果の確認は自分の会社に残るもの
  • 頼む範囲が揃っていない見積もりは、金額を並べても比べられないもの

生成AI導入支援で頼めること

支援会社が公開している進め方は、どこもだいたい同じです。呼び方が違うだけで、次の5つの段階に分かれます。

生成AI導入支援の進め方を、現状分析→導入設計→試験導入→本番導入→運用改善の5段階の矢印でつないだ図

最初に今の仕事のやり方を洗い出して、どこにAIを使うかを決めます。次に仕組みの形を決めて、いきなり全部を変えずに小さく試します。この「小さく試す」段階を、PoC(実証実験)や試験導入と呼びます。うまくいきそうなら実際の業務に組み込み、その後は使われ方を見ながら直していきます。

ここで一度、自分が探しているものを確かめておくと、この先の判断が早くなります。

「探しているのはAIのツールそのものか、仕事への組み込み方か」という問いから、比べる対象がツールの機能・料金プランか、支援会社の頼める作業の範囲かに分かれる判断フロー図

ツールを探しているなら、見るのは各社のツールの機能と料金です。自分の会社の仕事にどう組み込むかから決めたいなら、見るのは支援会社がどの段階まで手伝ってくれるかです。同じ言葉で検索しても、この2つは行き先が違います。

他社がどこまで進んでいるかも気になるところです。上場企業を対象にした調査では、文章を作る生成AIを「もう入れている」と答えた企業は33.9%でした。

外に出す範囲と、自社に残る判断

作業は外に出せますが、判断は外に出せません。この線をどこに引くかが、そのまま頼む範囲になります。

下の表は、さきほどの5つの段階ごとに、外の会社に任せられる作業と、自分の会社でしか決められないことを分けたものです。自分の会社の状況に当てはめて読んでください。

進め方の段階別|外注できる作業と自社に残る判断

進め方の段階

外の会社に任せられる作業

自分の会社でしか決められないこと

現状分析

今のやり方を聞き取って、作業を細かく分ける

どの仕事を対象にするか。今のやり方を変えていいか

導入設計

仕組みの形、使うデータの範囲、つなぐ先を決める

社外に出していい情報はどこまでか

試験導入

試す環境の用意、精度の測定、結果のまとめ

どうなったら「使える」と判断するか

本番導入

業務の手順への組み込み、今あるシステムとの接続

現場のやり方を変えることへの合意

運用改善

使われ方の記録、精度の調整、改善の提案

結果を誰が確認して、どこでやめるか

右の列は、外の会社にはできない作業という意味ではありません。お金を払っても、自分の会社に残り続ける判断です。ここが決まらないまま契約すると、支援会社は「どうしますか」と聞いて待つ時間が増えます。進んでいないのに費用だけが動く、という状態です。

CREARIが1年間に支援している40社以上のうち、半数以上は、どの仕事を対象にするかを洗い出すところから始まります。範囲が決まっていない状態で相談に来るのは、めずらしいことではありません。

依頼範囲は、どう書くか

表の左の列だけを使えば書けます。

議事録の作成について、現状分析から試験導入までをお願いしたい。
本番導入から先は社内で判断する。

この1行を先に決めて、同じ文を全部の会社に渡します。そうすると、返ってくる提案が同じ範囲のものになり、はじめて見比べられます。

社内側でどこまでを先に決めておくかについては、こちらで説明しています。

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どの仕事を対象にするか迷っている場合については、こちらで説明しています。

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支援を頼まなくてよい場合

線を引いてみて、外に出す作業が1つも残らないこともあります。その場合は、頼まないほうが早く終わります。

次のような状態なら、急いで外に頼まなくても進められます。

支援を急がなくてよい状態の確認

  • 対象の仕事が1つに決まっていて、今のやり方を人に説明できる。現状分析にあたる作業が、もう済んでいる
  • 今使っているツールの設定を変えるだけで足りて、扱うデータもつなぐ先も増えない。導入設計で決めることが残らない
  • 手順が毎回同じで、途中で人が判断する場面がない
  • 会社として何を変えたいかがまだ決まっておらず、担当者が個人で試している段階

いちばん下だけは、意味が違います。頼まなくていいのではなく、頼むかどうかをまだ決められない段階です。ここで見積もりを取ると、何を頼むかを支援会社の側が決めることになります。

CREARIも、AIを使わず今ある仕組みの自動化で足りる場合は、そのようにお伝えしています。

そもそも今やるべきかどうかから迷っている場合については、こちらで説明しています。

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支援会社は立場で何が変わるか

同じ相談をしても、返ってくる答えは会社によって変わります。どこが正しいという話ではありません。その会社が普段どんな仕事で稼いでいるかによって、勧めてくる進め方が変わるという話です。

支援会社の本業による、提案の違い

その会社の本業

勧めてきやすい進め方

聞いてみるとよいこと

自社のAIツールを売っている

自社のツールでできる範囲に、仕事のやり方を合わせる

そのツールを使わない方法も出せますか

システムを作っている

新しく作って解決する

作らずに済ませる方法は検討しましたか

助言を仕事にしている

計画と体制づくり。実際に作るのは別会社になることがある

実際に作って運用まで見るのは誰ですか

研修を仕事にしている

社員を育てて解決する

研修では解けない部分はどう進めますか

どこが優れているかを見るのではありません。自分が頼みたい範囲に対して、その会社の得意分野が合っているかを見ます。運用まで任せたいのに、助言を本業にしている会社ばかりに声をかけていると、実際に作る相手をあとから探すことになります。

見積もりを比べられる形にするには

金額の幅は、会社ごとの単価よりも、どこまで頼むかで決まります。同じ仕事でも、頼む範囲が違えば金額は変わります。

金額が大きく動くのは、主に次の3つです。

結論

金額が大きく動く3つの条件

  • どの段階まで頼むか。現状分析だけか、運用改善まで含めるか
  • データを使える形に直す作業が要るか。紙のままだったり、書き方がばらばらだったりする場合は、この作業が入る
  • つなぐ先がいくつあるか。今使っている業務システムやチャットツールと、いくつ接続するか

そのうえで、金額を比べる前に確かめたいことがあります。手元の見積もりが、そもそも比べられる形になっているかどうかです。次のどれかに当てはまるなら、金額を並べても意味がありません。

見積もりが比較できる形かどうかの確認

  • 各社に伝えた依頼範囲が揃っていない
  • 「一式」でまとまっていて、どの段階まで含まれているのか分からない
  • データを直す作業が、入っている会社と入っていない会社に分かれている
  • 使い始めたあとの費用が、書いてある会社と書いていない会社に分かれている

これは金額の差ではなく、聞き方の差です。同じ条件で出し直してもらうと、安い順が入れ替わることもあります。

なお、ネット上に出ている相場の数字は、どこから取った数字なのかが書かれていないものがほとんどです。社内で予算の根拠として出しても、聞かれたときに答えられません。

相手について、自分で確かめられること

生成AIの導入に使える補助金はありますが、支援会社に頼めば申請できるわけではありません。国に登録された「IT導入支援事業者」と一緒に申請する決まりになっているためです。

ここでお伝えしたいのは、補助金そのものよりも確かめ方のほうです。登録しているかどうかは一覧として公開されているので、相手の説明を待たなくても自分で調べられます。声をかけている会社が補助金の話を出したら、その一覧に名前があるかどうかを見ておくと、あとで話が食い違いません。

まとめ|生成AI導入支援は、頼む相手より先に頼む範囲で決まる

会社選びで行き詰まるとき、足りていないのは相手の情報ではありません。自分の会社が何を頼みたいのかです。

作業は外に出せます。一方で、どの仕事を対象にするか、社外に出していい情報はどこまでか、結果を誰が確認するかは、自分の会社に残ります。この線を1〜2行で書いてから、同じ文を各社に渡す。それだけで、返ってくる提案が同じ土俵に乗ります。

線を引いた結果、外に出す作業が残らないのであれば、それも一つの答えです。

相談する前に用意しておくもの

次の4つを書き出しておくと、初回の打ち合わせで範囲まで決められます。資料にする必要はありません。

相談する前に用意しておく4つ

  • 対象にしたい仕事。いくつかあるなら、そのままいくつでも構いません
  • 今のやり方。誰が、何を見て、どう処理しているか
  • 扱っている情報。社外に出せないものが含まれるかどうか
  • 社内でまだ決まっていないこと。予算の枠、担当者、いつまでに決めたいか

いちばん効くのは最後です。決まっていないことがはっきりしていれば、そこから相談できます。

AI導入支援のご相談

対象にしたい仕事は挙がったけれど、そのどこまでを外に出すかが決めきれない。その段階からご相談いただけます。今のやり方・扱っている情報・結果を確認できる人の3つを外から見える形にする作業が、支援の最初の段階そのものです。初回のご相談では、候補の仕事のどれから進めるかと、そのどこまでを外に出すかを整理します。ご相談とお見積もりは無料で、最短1営業日でご返信します。

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